子安講(こやすこう)の季節です。
本日1月17日(木)は「子安講」のご予約でにぎやかです。
子安講は関東地方独特の行事だと聞いています。
各地区ごとの既婚の女性が集まって子安神を祀(まつ)り、
安産を祈る行事です。
だいたい19日に行われることが多く「十九夜講」とも
言います。
関東地方に多くみられる独特な風習です。
当店のマイクロバスとワゴンが各地域へと送迎に走り出します。
写真は「西中公民館前バス停」の集合場所です。
先日の大雪の名残が少しありますが、快晴でぽかぽか陽気です。
東金の昔からの伝統を残す、落ち着いた雰囲気の地域です。
昔の子安講では、結婚した女性が子安地蔵や子安観音の前に
ムシロを敷いて祭事を行っていました。
しかし、現代ではそのような行事はなくなりました。
今は、「頭屋」と呼ばれる「当番さん」の家に集まり、
「子安様」と言われる神社に揃ってお詣りします。
その後、飲食を共にするように変わりました。
女性だけの親睦会になっています。
その席では、新しく嫁にきた女性や、
新加入の年頃のお嫁さんなどが、
地域の古くから伝わる習慣や決めごと、
序列などを教わる場所にもなっています。
新しく村に嫁入りした女性は、丈夫で、よい子供に
恵まれて安産であるようにと子安講に入ります。
その時は、仲間入りとしてお酒を1升と酒の肴の「スルメ」、
「煎餅」などを持参し、母親に連れられて集まりに出向き、
参加している人々に紹介されました。
1月は「おびしゃ」で男性の“飲み会”、
「子安講」で女性の“食事会”というのが、
この地域での重要な親睦行事になっています。